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閉めっぱなし厳禁!シャッターの意外なデメリットに要注意

日中に家を留守にすることが多い一人暮らしの方、特に女性にとっては、シャッターを閉めっぱなしにすることで得られる安心感は非常に大きなものです。

外からの視線を遮り、防犯面でも「見えない」「入れない」という心理的なバリアになります。そのため、習慣として日中でも夜間でも閉めたままにしている方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、シャッターを長時間閉めたままにしておくことで、思わぬ落とし穴やトラブルの原因になることもあるのです。

この記事では、「シャッター閉めっぱなし デメリット」というキーワードが気になっている方に向けて、シャッターを閉めっぱなしにする理由、メリット、そして見逃されがちなデメリットまで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

記事を読み終える頃には、自分の生活スタイルに合った「ちょうどよい開け閉めのバランス」についても考えるヒントが得られるはずです。

シャッター閉めっぱなしのデメリットとは?

シャッターを長期間閉めっぱなしにしていると、実はさまざまなリスクが潜んでいます。 安心・安全を守るための設備のはずが、逆に生活の質や住宅環境に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

ここでは、見落としがちな問題点について詳しく解説します。 さらに、どのような対策が有効なのかも併せてご紹介していきます。

換気不足でカビや結露が発生しやすくなる

シャッターをずっと閉めていると、窓からの自然換気ができなくなります。 外の空気が入らず室内の空気がよどみ、湿気がたまってしまいます。 特に梅雨時期や冬場など湿度が高くなりやすい時期には、 カビの発生や結露の発生が目立ちやすくなります。

また、室内に置いている家具の裏側や、押し入れの中なども湿気がこもりやすく、 知らないうちにカビが広がってしまうこともあります。 

加えて、小さなお子さん、高齢者がいる家庭では、 カビの胞子にリスクも高くなります。 カビを防ぐためには、換気扇の活用、窓開け、除湿器、サーキュレーターの併用など複数の対策を組み合わせることが効果的です。

問題 発生原因 主な対策
カビ 高湿度・空気の滞留 定期的な換気・除湿機使用
結露 温度差による湿気 断熱対策・換気の徹底

自然光が入らず気分が落ち込みやすい

シャッターを閉めたままだと、自然光が部屋に差し込まず、 日中でも薄暗い室内になります。

朝日を浴びることは、私たちの心と体にとってとても大切です。 例えば、仕事や学校へ出かける準備をする時間帯に 外の明るさを感じられないと、頭がボーッとしたままになってしまったり、 やる気が起きづらくなったりします。

さらに、日中に自然光を取り入れることで、 電気代の節約にもなり、エネルギーコストの削減にもつながります。 つまり、自然光には心と体、そして家計へのメリットがあるのです。

長期間閉めていると防犯リスクが高まることも

防犯目的でシャッターを閉めておくご家庭も多いと思いますが、 実はそれが逆効果になることも。 特に「いつも閉まっている家」は、外から見ると「不在に見える家」だと判断されてしまうのです。

空き巣は、長期間人がいなさそうな住宅をターゲットにする傾向があります。 新聞や郵便物がたまっていたり、シャッターが閉めっぱなしだったりすると、 「この家は空いているかも」と判断されてしまうリスクがあります。

そのため、一定期間ごとにシャッターを開けるなど、 人の気配を感じさせる工夫がとても重要です。 定期的な郵便受けの確認や、タイマー付き照明の活用も効果的です。

閉めっぱなしで「留守感」が出るリスク

シャッターを閉めっぱなしにしておくことで、 「この家には人がいないのかな?」と周囲に不安感や不信感を与えることがあります。

それは防犯面だけでなく、近所付き合いにも影響を及ぼす可能性があります。

空き巣に狙われやすくなるサインとは

空き巣が特に注目するのは、生活感が見られない家です。 シャッターが常に閉まっていると、「この家は留守がちなのかもしれない」と思われてしまいます。

また、郵便物やチラシがポストにたまっている場合、 それと組み合わせて「不在確定」と判断されてしまうこともあります。

シャッターだけでなく、他の要素と合わせて防犯意識を高めることが大切です。 たとえば新聞の停止手続きをしておくこと、 植木の手入れや洗濯物を干すなどの生活感を出すことも防犯に役立ちます。

訪問販売や勧誘が頻繁になる理由

人が不在だと見なされる家には、 訪問販売や勧誘目的の人が繰り返し訪ねてくることがあります。 シャッターが閉まっていても、インターホンや表札がそのままなら、 「もしかしたら在宅かも?」と何度も訪問される原因になります。

悪質な場合には、わざと居留守を試すような訪問をされることもあり、 精神的プレッシャーにつながる恐れもあります。

定期的にシャッターを開け、在宅の気配を見せることも対策のひとつです。 また、セキュリティステッカーの貼付や、モニター付きドアホンの設置なども、 「防犯意識のある家」と印象づける工夫になります。

ご近所から「非常識」と思われるケースも

昼夜を問わずシャッターが閉まったままだと、 「なにかあったのでは?」と不安にさせてしまうことがあります。

特に地域の防犯パトロールをしている自治会や管理人の方にとっては、 「常に閉め切っている家」は異常事態の兆候と見なされることも。

また、周囲の家々が開放的な印象を持っているなかで、 一軒だけ閉鎖的な印象を与えると、 「ご近所付き合いを避けているのでは?」と誤解されてしまう可能性もあります。

地域とのつながりを大切にするためにも、 適度にシャッターを開け、外との交流を保つことが大切です。

シャッター閉めっぱなしが家に与える影響

シャッターを長期間閉めたままにしていると、 家そのものの寿命や快適性にも悪影響を及ぼすことがあります。

目に見えないところでじわじわとダメージが進んでしまうため、早めの対策が肝心です。

サッシやパッキンの劣化につながる?

窓やシャッターのレール部分には、湿気やほこりがたまりやすくなります。 長期間シャッターを開けないことで、 その汚れが放置されたままとなり、金属部分に錆が出たり、 ゴム製のパッキンが劣化してひび割れてしまうことがあります。

特に沿岸部や湿度の高い地域では、 早期に部品が傷むリスクが高まるため注意が必要です。 また、レールの滑りが悪くなると開閉に支障が出たり、 異音や引っかかりの原因になることもあります。

結露による壁材・床材の腐食リスク

窓を閉め切ると、室内の湿気が外に逃げづらくなります。 特に冬場は、外気との温度差で結露が起きやすく、 その水分が壁や床の内部に染み込んでいくと、 木材やクロスが腐食したり、カビが生えたりする可能性があります。

ひどい場合は、構造材が弱ってリフォームが必要になることもあるので、 小さな結露でも早めの対処が重要です。 また、カビ臭さが染みつくと消臭も大変になり、快適な暮らしを損ねてしまいます。

遮熱・断熱素材の寿命にも影響?

シャッターが閉じたままだと、部屋の温度や湿度が一定のまま保たれやすくなりますが、 これが逆に住宅の断熱材や遮熱材にとってはストレスになります。

とくに夏場は、シャッターと窓の間に熱がこもりやすくなり、 断熱材の素材が高温状態にさらされ続けてしまうことも。 その結果、素材が膨張・収縮を繰り返して劣化する可能性もあるのです。

さらに、断熱性能が低下すると冷暖房の効率も悪くなり、 光熱費がかさむ原因にもなってしまいます。

一人暮らしでシャッターを閉めっぱなしにする理由

一人暮らしの方がシャッターを開けずに過ごす背景には、安心感・手間の軽減・防犯意識といった理由があります。

それぞれの理由には、日常生活の中で感じる不安や不便さを解消したいという想いが隠れています。

女性にとって安心感がある

特に女性の一人暮らしでは、窓の外から部屋の中を覗かれるのではないかという不安がつきものです。

カーテンやブラインドだけでは不安を拭えないという人も多く、シャッターを閉めておくことで「外から見えない」という物理的な遮断ができ、心理的にも落ち着いて生活できるようになります。

また、夜遅く帰宅する場合でも、シャッターが閉まっていれば「誰にも見られていない」という安心感があります。さらに、急な訪問者や宅配便に対しても「見えない」ことで身を守れると考える人も多く、防犯面での心の支えになっているのです。

日中不在が多く、管理が楽だから

仕事や通学で家にいない時間が長い人にとっては、毎朝の開け閉めは意外と面倒です。

朝の忙しい時間帯にシャッターの開閉に時間を取られたくない、また帰宅が遅くなると夜に外から窓を開けるのが怖いと感じる方もいるでしょう。

そうした事情から、最初から閉めっぱなしにしておくことで「手間が省けてラク」という理由で習慣化している人も多く見られます。特に冬場や雨の日など、外の天候が悪いときは、開け閉めの手間がさらに億劫になります。

防犯意識の高さからくる習慣

防犯対策として、シャッターは非常に有効な物理的バリアです。

防犯ガラスや補助錠を設置していても、窓自体が見えていれば空き巣に目をつけられることもありますが、シャッターを閉めていれば内部が見えないため、ターゲットにされにくくなります。

また、空き巣は「人がいない家」を狙う傾向があるため、逆に毎日同じ時間に閉まっている状態だと「生活パターンが読まれてしまう」という危険性もありますが、それについては後ほど詳しく触れていきます。

近年では防犯意識の高まりから、シャッターに加えて防犯カメラやセンサーライトを併用する家庭も増えており、その流れの中でシャッター閉めっぱなしが「当たり前」になってきている面もあります。

シャッター閉めっぱなしのメリットもある?

確かに、閉めっぱなしにしておくことで得られるメリットも存在します。生活環境や立地条件によっては、シャッターが快適な暮らしをサポートしてくれることもあるのです。

ここでは、代表的なメリットについて、さらに詳しくご紹介します。

外気や音の侵入を防げる

シャッターには、防風・遮音・断熱といった機能も期待できます。

たとえば、交通量の多い道路沿いや、線路沿いに住んでいる方は、外からの音が気になることがあります。そういったときにシャッターを閉めておくことで、音の侵入をある程度防ぐことができます。

また、台風や強風が予想される日などにも、飛来物から窓ガラスを守ってくれる安心感があります。小さな石や木の枝などが飛んでくることによるガラス破損を防ぐだけでなく、暴風雨時の不安も軽減されるでしょう。

特にペットや小さなお子さんがいる家庭では、こうした安心感は大きな意味を持ちます。

冷暖房効率が上がり光熱費節約につながる

シャッターを閉めると、窓からの熱の出入りを抑えることができるため、冷暖房効率がアップします。

とくに夏は日差しを遮って室温の上昇を防ぎ、冬は冷たい外気を遮断して室温の低下を防げます。以下の表をご覧ください。

シャッター状態 夏の室温上昇 冬の室温低下 冷暖房効率
シャッター開放時 上がりやすい 下がりやすい 低い
シャッター閉鎖時 抑えられる 保たれやすい 高い

このように、室温の変化を和らげることで冷暖房の使用量が減り、光熱費の節約にもつながります。

特に在宅ワークが増えている昨今では、長時間エアコンを使用する機会も多く、ちょっとした効率の差が電気代に大きく響いてくるため、こうした断熱効果は侮れません。

プライバシーの確保に役立つ

外からの視線が完全に遮断されることで、プライバシーが確保され、安心して自宅で過ごすことができます。

特に集合住宅の1階や、隣の家との距離が近い地域では、「人目が気になる」「窓を開けづらい」と感じることがあります。シャッターがあることで、カーテンを開けて自然光を取り入れても外から見られる心配がなくなるという利点もあります。

また、洗濯物や室内の明かりなどが外から見えないことで、生活感を出したくない人にも好評です。プライバシーだけでなく、ちょっとしたインテリアや家具配置まで、自由度が増すというメリットもあるでしょう。

実際どうだった?シャッター閉めっぱなしの体験談

シャッターを常に閉めていると、どんな問題が起こるのでしょうか?実際に経験した人の声を紹介しながら、よくある落とし穴について見ていきます。

窓周りの壁紙がはがれてしまった話

ある方は、毎日朝から晩までシャッターを閉め切った状態で生活していたところ、ある日ふと気づくと窓周りの壁紙がぶよぶよになってはがれ落ちていたとのこと。

その原因は、太陽光が遮られて窓付近の湿度が下がらなかったため。風通しも悪く、乾燥できない状態が続くことで、壁紙の接着面にカビや水分が染み込み、劣化を早めてしまったのです。

場合によっては壁紙だけでなく、木製の窓枠や床材まで変色・腐食する可能性もあります。特に賃貸物件では原状回復費用のトラブルにもなりかねません。

閉めすぎてカビが大量発生した失敗談

梅雨時期や夏場に特に多いのが、「知らないうちに部屋の中がカビだらけになっていた」という失敗談です。

シャッターを閉めたままだと空気の入れ替えができず、室内の湿気がこもることで、カーテン・家具・床・押し入れなど、あらゆる場所に黒カビや白カビが発生してしまいます。

エアコンや除湿器を使っていても、自然な換気がないと効果が薄いため、湿気のたまりやすい構造の家では特に注意が必要です。

近隣トラブルを招いたケースも

「いつもシャッターが閉まっていて人の気配がない家」には、地域の人が不安や不信感を持つことがあります

とある事例では、シャッターを1週間以上閉めっぱなしにしていたことで、自治会の方が「もしかして事件に巻き込まれているのでは」と通報してしまったケースもありました。

また、隣人との挨拶やゴミ出しのタイミングなどが合わず、周囲とのコミュニケーションが断たれてしまうという声もありました。孤独死リスクや見守りの観点でも、近隣との関係構築は大切です。

シャッターをうまく使いこなすためのポイント

せっかく便利なシャッターですから、リスクを避けつつ快適に使いたいですよね。

ここでは、生活にすぐ取り入れられる「ちょっとした工夫」をご紹介します。

朝だけ開けて換気するルーティンを作る

毎朝のルーティンとして、カーテンを開けるときに一緒にシャッターも少し開けてみましょう。

5〜10分でも日光と風を通すだけで、部屋の空気がリフレッシュされます。これにより湿気がたまりにくくなり、カビの予防にもつながります。

天気が良い日は、思い切って全開にしてみるのもおすすめ。太陽の光が入ることで気分も明るくなり、室内の衛生状態も保てます

できれば朝と夕方の2回、短時間でも開けると理想的。空気の流れを作るだけでなく、自然光によって体内時計も整いやすくなります。

タイマー付き電動シャッターの活用

「朝バタバタしていてシャッターを開け忘れる…」という方には、タイマー付きの電動シャッターが便利です。

あらかじめ時間を設定しておけば、自動で朝と夕方に開閉してくれます。防犯効果を高めながら、湿気対策や生活リズムの安定にもつながる、とてもコスパの良い設備です。

最近ではスマホアプリから遠隔操作できるスマートシャッターも登場しており、不在時でも細かく調整が可能です。

外出時は“閉めっぱなし感”を出さない工夫を

旅行や長期出張などで数日家を空ける場合でも、ずっとシャッターを閉めておくのは避けたいところ。

そんなときは、1カ所だけ少し開けておく、室内灯をタイマーで点ける、カーテンを揺らす工夫をするなどして、生活感を演出しましょう。

完全な無人感を出さないことで、空き巣などの被害を防ぐことにもつながります。また、郵便物の一時停止やスマートドアホンでの対応も併せて検討しましょう。

一人暮らし向け|シャッター物件の選び方

これから一人暮らしを始める方、または引っ越しを検討中の方にとって、シャッター付き物件の選び方は意外と見落としがちです。

ここでは、後悔しないためのポイントをわかりやすくまとめました。

手動か電動か、管理のしやすさで選ぶ

手動シャッターは設置コストが安く、停電時でも安心ですが、開閉の手間が大きいのがデメリットです。

一方で、電動タイプはリモコン操作でワンタッチ開閉できるので、朝の忙しい時間や帰宅時もスムーズ。

女性や高齢の方は、操作性の良さも重視するとストレスが減ります。加えて、防音性や遮光性など機能性もあわせてチェックしましょう。

シャッター+通気口付きの物件がおすすめ

常時閉める可能性があるなら、通気性が確保されているかどうかが大事なチェックポイントです。

たとえば、換気扇だけでなく小窓や通気口が併設されている部屋なら、閉めたままでも最低限の空気循環が可能です。

不動産内見の際は、「シャッター閉めたら真っ暗&無風にならないか」まで確認しましょう。また、日当たりや風通しといった自然環境も合わせて確認しておくと安心です。

南向きの部屋はシャッターの使い方が鍵

南向きの部屋は日当たりが良い反面、夏場は室温が上がりすぎるリスクもあります。

日中は半分だけ開ける、日差しの強い時間帯だけ閉めるなど、柔軟に調整することが重要です。

閉めっぱなしで熱がこもり、逆に室内が蒸し風呂のようになってしまうこともあるので注意しましょう。

ポイント 内容
シャッター操作 電動 or 手動で選ぶ
通気性 通気口付きがおすすめ
日当たり 南向きは調整が必要
防犯 タイマーや開け方の工夫を
内見時の確認 シャッター閉めた状態の明るさ・風通し

まとめ:シャッターは閉めすぎず、上手に使おう

シャッターは、防犯やプライバシー保護、防災対策としてとても便利な設備です。

しかしその一方で、閉めっぱなしにすることによるデメリットや、予期せぬトラブルの可能性も忘れてはなりません。

大切なのは、開ける・閉めるのバランスを取って使うこと。無理のない範囲で自然光や風を取り入れ、空気の流れを作ることで、快適で衛生的な室内環境が維持できます。

朝の習慣に取り入れたり、電動化したりすることで、手間を減らしながらも安心な暮らしが実現できます。

この記事をきっかけに、シャッターの活用方法をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?

あなたの暮らしに、ちょうどいい明るさと風通しを。